サンプル

2002年版
台湾工業年鑑

 

対中国投資

 中国外経貿部によると、台湾対中国の投資は合計で4万7千件、協議金額は合計で487億米ドル、実際の投資金額は289億米ドルであった。歴年台湾メーカーの対中国投資の主な業種別の占める割合では、台湾経済部投資審議会によると、1991年から2001年まで電子電機製造業がトップに立ち、28.04%を占め、次となる基本金属製造業の8.32%を大きく上回っている。第3位はプラスチック製造業で、7.84%を占める。台湾対中国投資の対外投資全体に占める割合でも1997年の35.81%から2001年の38.97%に上昇した。台湾対中国投資での地域別では、1991年から2001年10月まで江蘇省が最も大きく、累計金額は70.97億米ドルに達し、総投資額の36.52%を占めた。

 



次は広東省で総投資額は66.92億米ドルと34.44%を占めている。第3位は福建省で、累計金額は17.71億米ドル、9.11%を占める。台湾陸委会によると、1987年から2001年8月までの台湾総貿易額は2382億4千万米ドルで、台湾対中国の輸出額は2021億6千万米ドル。中国から輸入した金額は360億9千万米ドルで、黒字累計は1660億7千万米ドルとなっている。
 投資環境誘致において中国と台湾との比較では、投資奨励及び誘因面で台湾の租税誘因が中国より少なく且つ厳しい。台湾法規の複雑が重なり、行政コストを増加させることをもたらす。中国がメーカー或いは個人の研究開発活動従事に対して高い減免、租税優遇及び補助奨励などの措置を取っている。