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2007年版
台湾工業年鑑

 

受動デバイス産業

1.産業構造分析
台湾受動デバイスの産業構造は川上原材料業、川中受動デバイス製造業、川下応用産業に分けられる。
(1)川上原材料産業
a.酸化アルミセラミック基板:主にチップ抵抗器に使われ、現在供給メーカー数が少なく、従来台湾酸化アルミセラミック基板の供給メーカーはすべて日系メーカーを主とする。九豪社は1991年にこの市場に参入し、主な競争相手はMaruwa、Kyosera、Meiwa、ECT、KyoritsuやフランスCeramatecなどで、日本メーカーの世界シェアは約75%で、うちMaruwaの世界シェアが最も高い。

 

日本メーカーが高付加価値通信用酸化アルミセラミック基板市場に向かって発展していくことを受け、九豪社が積極的に拡大戦略を取っている。しかし、現在一部の酸化アルミセラミック基板の市販が出来ないため、日系メーカーの材料に対する依存は低下できない。

b. 導電パルプインク:先天的な鉱物の埋蔵は乏しいため、台湾の導電パルプインクメーカーの多くは外国から銀塊を輸入し、自主的に銀粉に研磨する。各種受動デバイスに使われる導電パルプインクの外国供給業者はShoei、住友、ディーポンなどで、台湾メーカーは致嘉、伊必艾などで、台湾の自給率は70%に達する。