サンプル

2014年版
台湾工業年鑑

 

まえがき

 台湾の対外貿易条件は悪化を続け、2013年は最悪の水準を記録した。同じく輸出入貿易を頼って経済の成長を促進してきた韓国も貿易悪化傾向にあるが、衰退率は台湾の半分にとどまっている。台湾は国内市場規模が比較的小さいことで制限され、長期的にGDPに占める対外貿易の割合が高くなる。また、自然資源欠乏の劣勢が加わり、国際環境変化要因による影響を受けやすい。本年鑑は業種別の状況を分析している。
 構成は台湾経済情勢について分析・展望する経済編と台湾工業界のエネルギ−産業、電子機械工業、機械工業、化学工業、紡績工業について記述する産業編とに分けており、さらに、産業編の電子機械工業には情報工業、通信機器工業、家電工業、光電工業、半導体、電線ケーブルなどを含んでいる。機械工業には機械設備及び部品、輸送機器工業、金属製品工業などを含み、化化学工業にはプラスチック、ゴム、セメント、製紙、製薬、陶磁器、飼料などを取り上げた。そして紡績工業には紡績、アパレル、その他業にはマスク業、自動販売機、眼鏡などが含まれている。
 

 

 


 それらの内容については(1)概要、(2)需給(台湾国内、輸出入)、(3)問題点に分け、原則として過去5年間の推移をフォロ−した上で、現状及び中国大陸との関係を分析し、今後の展望及び問題点も盛り込んだ。また、全体を通じて豊富な図表を入れて分かりやすい方法で述べている。
なお、各産業編の最後に関係諸団体名簿を記載しており、メーカー名簿については当研究所発行の最新台湾金型鍛造鋳造メーカー名簿と台湾機械メーカー名簿、台湾電機電子メーカー名簿のご利用を推奨する。当研究所は、台湾産業経済の推移及び個々の工業界の動向を知る上で、より便利でかつより的確な現状把握の資料を提供するために、年々、内容の充実に努めている。