サンプル

2015年版
台湾工業年鑑

 

まえがき

 2014年の台湾経済は原油価格下落や国際ブランド業者のIoT関連製品の販売が好調で、輸出が盛んになり、経済成長率が3.74%と、ライバルの韓国の3.3%を上回っている。2015年の台湾経済が直面しているリスクは世界景気回復の減速が続き、各国の通貨政策においての混戦、石油価格下落、地理的な政治リスクなどが取り上げられる。本年鑑は台湾経済が直面している外需や内需の状況をもとに、台湾各業界への影響を分析する。
 構成は台湾経済情勢について分析・展望する経済編と台湾工業界のエネルギ−産業、電子機械工業、機械工業、化学工業、紡績工業について記述する産業編とに分けており、さらに、産業編の電子機械工業には情報工業、通信機器工業、家電工業、光電工業、半導体、電線ケーブルなどを含んでいる。機械工業には機械設備及び部品、輸送機器工業、金属製品工業などを含み、化学工業にはプラスチック、ゴム、セメント、製紙、製薬、陶磁器、飼料などを取り上げた。そして紡績工業には紡績、アパレル、その他業にはマスク業、自動販売機、眼鏡などが含まれている。 

 

 


 それらの内容については()概要()需給(台湾国内、輸出入)()問題点に分け、原則として過去5年間の推移をフォロ−した上で、現状及び中国大陸との関係を分析し、今後の展望及び問題点も盛り込んだ。また、全体を通じて豊富な図表を入れて分かりやすい方法で述べている。

  なお、各産業編の最後に関係諸団体名簿を記載しており、メーカー名簿については当研究所発行の最新台湾金型鍛造鋳造メーカー名簿と台湾機械メーカー名簿のご利用を推奨する。当研究所は、台湾産業経済の推移及び個々の工業界の動向を知る上で、より便利でかつより的確な現状把握の資料を提供するために、年々、内容の充実に努めている