サンプル

2021年版
台湾工業年鑑

 

まえがき

 

 2019年の台湾のGDP規模は20兆台湾ドルの大台に迫る19.8兆台湾ドルに上り、通年の経済成長率は2.98%と、予測値を上回った。これは主に台湾半導体業界が技術的に優勢であり、さらに近年台湾製造業の持続的投資により生産能力が拡張され、台湾におけるサプライチェーンが整いつつあることで、輸出が促され、経済成長が押し上げられたことが要因である。さらに世界経済の好転で外需が回復し、金属材料やプラスチック・ゴム、化学品及び機械などの伝統産業も2020年第4四半期に7~8半期続いた減少傾向から脱却しプラス成長に転じたことなど、これらの発展要因がすべて2020年の台湾経済成長を上方修正させる鍵となっている。本年鑑は、各業界への影響を分析している。