新竹科学園区

 2002年における新竹科学園区の売上は7055億台湾ドルに達し、2001年の6625億台湾ドルより6.5%伸びた。新竹科学園区の高成長時代がすでに終わってしまい、大型の投資案はないこともあり、招来は緩やかな成長を示すことになる。世界半導体景気の持続的低迷、アメリカ対イラク戦争の陰りによる影響を受け、新竹科学園区の2002年の売上は7055億台湾ドルしかなく、2001年の6625億台湾ドルより6.5%伸びており、2002年の世界半導体市場の1.3%を上回ったことから見ると、半導体大手メーカーを主とする新竹科学園区は悪くない成績をあげた。

 2002年に新竹科学園区に新規設置された会社は53社に達し、史上最高を記録した。285億台湾ドル投資額の中で、鴻海社傘下の群創光電社の200億台湾ドルに達する投資案が新竹科学園区竹南基地の繁栄をもたらした。現在新竹科学園区に進駐したい業者はなお40社余りあり、投資金額は150億台湾ドルに達する。一方、新竹科学園区の就業者数面では、2002年末に98685人に回復し、2001年の10万人に迫る。メーカー社数も335社に達し、史上最高を記録した。輸出面では、香港も輸出先ランキングでのトップに踊りだし、過去1位、2位に立った日本、アメリカを抜いた。中国は新竹科学園区の4番目大きな輸出先になり、2001年の8位から4位に躍進し、輸出額の10%を占め、116%伸びた。

 新竹科学園区によると、新竹科学園区はすでに高度成長期を経過した。過去毎年40%50%の伸びを示す可能性は低くなり、現在は緩やかなのびや安定成長傾向を示している。今後資本金が20億台湾ドル以下のIC設計業者を主とする。2003年の新竹科学園区の売上状況について、アメリカ対イラク戦争、台湾積体電路社の中国での8インチウェハ工場設置による影響も深刻ではなく、就職問題が比較的重大である。新竹科学園区の2003年の売上は伸びを示すことが見込まれ、75008500億台湾ドルに達すると予測されている。

'03/10


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